- STORY -

 

1950年代末のニューヨーク。その夏、最も暑い日の午後。

スラム街で起きた殺人事件の裁判が結審を迎えようとしている。

被告はスラムに暮らす18歳の少年。被害者はその父親である。

父親の胸に深々と刺さった少年の”飛び出しナイフ”

被告の有罪は確実視されている。

 

そして―――

少年の運命は、無作為に選ばれた12人の陪審員の手に委ねられた。

話し合うまでもないと、彼らは早々に予備投票を行う。

結果は、有罪11票、無罪1票。

無罪に投票した陪審員8号は「せめて1時間の話し合い」を望んだ。

11人の陪審員たちの無関心、冷笑、蔑視、敵意に怯むことなく、

陪審員8号は、有罪に対する「合理的な疑い」を提示する。

 

本当に裁かれるべきものは何か、そして誰か、

男たちの議論は白熱する・・・

 


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