おれはなにわのライオンや-動物園がからっぽになった日-

 

 

 

 作 さねとうあきら

(文渓堂刊・同名絵本より)

 

演出 杉本 孝司

 

ものがたり


動物園は昔から子どもたちにとって世界への窓でした。

そこは、まだ見ぬ世界の広さや多様さを

直に感じとることのできる場所でした。

同時に動物園は時代そのものでした。

その時代の自然観や社会の有り様が敏感に反映される場所でした。

 

たとえば人間と同じように動物も戦争に巻き込まれ、

戦争で殺された時代がありました。

戦前のピーク時には1300頭以上の動物が暮らしていた上野動物園では

1943年の猛獣処分命令で処分されるなどして、

終戦直後には93種276頭に激減していました。

 

動物たちが、どんな風に巻き込まれ、

どんな風に生きて死んだのかを知ることは、

私たちがこれからどんな風に戦争の危機を乗り越え、

平和のうちに暮らしていけるのかを考えるうえで

貴重なヒントを与えてくれるでしょう。

 

─だけど、動物園にはいつの時代にも変わらないものがあります。

それは動物が大好きな人々と動物たちの姿です。

 

これはそんな動物園の物語です。

 

 

 

CAST


下落合 秋 山村 勇人 白木 沙織

 

前田 剛志 星野 子熊 榎本 邦尚

 

松並 俊祐 平田 正治 中屋 力樹

 

脇  秀平 越川 貴史 小川 拓郎

 

松田 麻美 饗場 桃子 塚原 由香

 

横沢 勲生 橋本 怜奈

 

 

STAFF


美   術 幡野 寛

音   楽 栗木 健

照   明 坂本 義美

効   果 中嶋 直勝

衣   裳 山田 靖子

舞台監督 北原 章彦

制   作 郡司 勇

       嶋田 みどり

       田口 真美

       鈴木 健一朗

       深井 八郎